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「努力が逆効果になるのはなぜ?」2025年8月

更新日:2025年12月6日

「お前は意志が弱い、頑張れ」と言われ、自分を追い詰め、結局何もできなくなる現象を掘り下げました。


多くの自助グループの回復プログラム「12のステップ」の第一ステップが「問題に対し自分は無力であることを認める」なので、「頑張る」ことは根本的に間違いで、むしろパフォーマンスの妨げとなっていると思う。


自分の無力さを認めるのは自分の意志の放棄。本当に自分を動かすのはもっと大きな存在からの力。太陽の光を通して光るレンズを見て、あんなふうに自分のレンズを輝かせたいと思い、レンズにいろいろ細工をすればするほどレンズが曇って太陽光の通過を妨げてしまうように、自分の意志を強くしようと頑張れば頑張るほど外部からのパワーは力を現わさなくなる。


Q.自分の意志を放棄して何かに従えば、戦争や一部の宗教などのように、熱狂的な行き過ぎにつながるのでは?

→自分から意図して自分をゆだねることを「能動的受動性」という人もいる。盲目的にゆだねるのではなく、冷静に感覚を研ぎ澄まし成り行きを見守れば、熱狂的な行き過ぎは起こらない。


Q.委ねることへの抵抗感って何?

→ただ祈るだけで現実的解決に向かおうとしない人たちへの抵抗。/自分がなくなる怖さ。/自分の意志を奪われ個の存在を否定される怖さ。


Q.そういった怖さをどうやって克服する?

→それを上回る辛い体験が必要。/哲学カフェのようにじっくりと不都合な真実に向き合えれば克服できるかも。


Q.自意識を委ねる対象を間違えないためには?

→言葉を聞き、身体に響かせ、身体で納得した上で自意識を委ねる対象を見極めていく。委ねながらも常にその身体感覚に戻り続けることが大切。「自意識を託し委ねるスキル」がないと難しい。スキルが未熟だとより大きな失敗を生む。

/誰かを「素晴らしい」と思って自分を委ねるけど、その人を「素晴らしい」と判断するのは、見る側の身体感覚で素晴らしいことを受け取ったから。

/自分が思っていたことを言ってくれた人。


Q.そうだとすると、それも自意識の増大では?

Q.哲学カフェは思考力を駆使し、意見や判断の根拠を求めるが、このことは身体感覚を研ぎ澄まし、自意識を委ねることと真逆の活動ではないか?


→哲学カフェは論理や思考力を使うが、それは言葉を組み立てるだけではない。

言葉を聞いたり読んだりすることで、自分の中から湧き出てくる身体感覚を重ね合わせて表に出すことができる。自分が言葉を発することができなくても、誰かの言葉で代替することができる。身体感覚を表に出すことは力を与えてくれる。/どんなネガティブな思いであっても、そうだと確認できれば次に進める。

/哲学は音楽や絵画と同じように、精神的衝動に駆られてするもので、その身体感覚に形を与えるもの。音楽が衝動に音をまとわせ、絵画が衝動に色をまとわせるように。哲学は芸術。

/さらに哲学カフェや自助グループなどは、同じ問題に対する答えを見いだそうとする人たち同士の相互作用による展開がある。話の行方に介入するのではなく、物事に起こさせる感覚、導きに委ねる感覚、展開を見守る感覚が持てると、より調和や創造性が発揮されてうまくいくと思う。


哲学カフェでもいつも力をもらえるわけではない。ただの器用な言葉遊びのように思われて、気持ちよくなかったり、拒絶反応が起きたりする。身体が温まらない感じ。

恐らくその人の存在から出た言葉ではないからだろう。AIのように知識を拾ってきたデジタルな言葉ではないか。生きている言葉は力をもっている。





 
 
 

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